< 総評 >

第1回目のコンテストということで、応募者数や応募作品の傾向などについては見当がつきませんでしたが、200名を超える方からのご応募がありました。

今回は「伝えたい!ウズベキスタンの魅力!」というテーマが設定されているコンテストです。審査にあたっても、撮影者自身が感じたウズベキスタンの魅力はどのような視点、アイディアで表現されているか、写真という形でその魅力を表現するにあたってどのような配慮がなされているかを念頭に置いて全ての作品を繰り返し拝見して審査をいたしました。
結果的に、個性的な視点やアイディア、構図やタイミングへの丁寧な配慮、高い撮影技術など、応募された多くの作品の中でなんらかの秀でた点がある作品を受賞作品、入選作品として選出させていただきました。

選外となった作品の中には、テーマが特定されていない自由作品でのコンテストであれば高評価としたい独創的な作品、写真表現として完成度の高い作品もありました。
また、撮影者自身が魅力と感じたことをより明確に意識して、そこにもう一歩迫る配慮のある撮影ができるとさらに伝える力を増したと思える惜しい作品も少なくありませんでした。どうしても旅行中の慌ただしい日程の中で撮影された方が多いためか、遠慮がちな撮影になってしまいやすいという事情もあるかもしれません。

近年、ウズベキスタンでは以前に比べ旅行環境も非常に整いつつあります。今後は益々多くの方がウズベキスタンの様々な場所を訪れ、思い思いに魅力を発見する旅を楽しまれることでしょう。当コンテストが、多くの方が感じたウズベキスタンの魅力を共有する場として発展することを願ってやみません。

審査委員長  秋野 深(写真家)


最優秀賞

「夕照」 西浦 正洋

< 選評 > 当コンテストで最も多かった応募は世界遺産の建造物を撮影した作品でした。多くは「青」に着目したものでしたが、その瞬間のその場の光と雰囲気を大胆に活かし、空やドームの青さや影の中の幾何学模様の繊細さは失うことなく全体を暖色系でまとめ上げたアイディアは極めて個性的で秀逸です。


優秀賞

「結婚式の胡旋舞」 阿部 宣行

< 選評 > 難しい被写体にも関わらず、髪の毛の広がりや服の文様の描写によって躍動感やスピード感が巧みに表現されています。
さらに、天井や奥の踊り手がバランスよく写し込まれており、動きの中の一瞬を遠近感と共に捉える技術と構図への細やかな配慮が高いレベルで両立されている点を評価しました。


優秀賞

「ホームステイ先の朝食」 阿部 由佳

< 選評 > 個性的な形のお皿に盛り付けられたドライフルーツや丸いナンは、鮮やかなテーブルクロスの色彩や模様の上にバランスよく配置されていてパッチワークのようです。目の前のテーブルに置かれた様々なものをあえて平面的にシンプルに捉えることで、色彩豊かで複雑なデザイン画のように表現したアイディアを評価しました。


大使賞

(駐日ウズベキスタン大使選出)

「うつくしい地下鉄 ハミド・アリムジャン駅」  リタ・アレス 


観光フォト賞

(ウズベキスタン文化観光局選出)

「タイムスリップ」  山﨑 琴実


入選

「談笑」

土平 和加子

「Big Koran」

塚原 万葵

「Barsa Kelmes #1」

赤坂 友佳子

「扉の向こう」

濱川 幸絵

「雨のレギスタン広場」

原田 香澄

「歓び」

德永 歌代

「とっておきのスザニ」

鶴 綾乃

「降り注ぐ煌めき」

大垣 純

「プロフを食べよう!」

階戸 幹久

「悠久の時を想う」

吉川 綾乃